自分ひとりじゃもうどうにもできない

新型コロナウィルス感染症の蔓延と恐ろしさが世の中で報道されるようになって1年半以上が経過した。

東京都で確認された新規感染者数が4000人を超えたのが7月31日。

その1週間くらい前、ちょうどオリンピックの開会式が始まったあたりから

周辺でも急に新型コロナの感染者が増え始めた。

 

それまでの間に何回か緊急事態宣言が出されていたけれど、

知り合いの知り合いくらいのレベルでも感染者は1人もいなかったのだけれど

それが急に何人も出てきたのだから、さすがにうろたえてしまう。

 

何人か感染者がいると、その後の経過や、保健所や医療機関とのやりとりも

かなり詳細に伝わってくる。

中には酸素吸入が必要になって入院した人も複数いるけれど、

それまでの間はギリギリまで自宅療養していて、

感染が発覚して酷くなる前に入院できたような人は誰一人いない。

中には、救急車を呼んでも受け入れ先がなく、家にそのまま残されてしまった人だっている。

その後、保健所が調整してくれて入院できたそうだが、

本来なら居住自治体の近辺で受け入れ病院を探すところ、どこも満床で、

かなり離れたところにある病院に入院した。

 

医療関係者の方がメディアに出ていまの医療逼迫の状況を話しているのを聞くと、

医療の現場がいかに大変で、

もう余裕も何もないし、病床はすぐに増やせないし、

現場ではそこは解決できないというのが伝わってくる。

 

身近に感染者がいる人といない人とで、感じ方に差があるんだろうけれど

知り合いづてに話を聞いていると、

メディアで聞く医療関係者の声はそのまんま現場の声だ。


現場でできる仕事と、もっと大きいところでしかできない仕事というのは現実的にある。
なのだけれど、大きいものを動かせる立場の人が、

きちんと仕事してるようにはどうも見えなくて、どんよりする。


(感染が広がって1年半経ったいまの状況でも、オリンピックやって感染者が増えるってわかってた状況でも、感染状況に対応できる医療体制が全然ないことや、まともな説明が全然ないことがあり得ないんじゃ〜1年間マジで何やってたんじゃ)

 

自分の身は自分で守りましょうとか、専門家の皆さんが言い始めるこの状況、

もう本当は出勤してる場合じゃないのかもしれないけど、

私が勤めている会社は、今だって出勤するのが基本スタイルで回ってるから、

組織の一員として出勤はせざるを得ない。

 

おかしいと思っても自分一人ではどうにかできないと痛感するたび、

回り回って、やっぱり自治体や国のトップがどういう人かというのは大事だし、

とりあえず民主主義の仕組みがあるのだから

それをみんなで行使していかねばならぬよなという気持ちになる。